2006年04月15日

メールの検索

 SPS 2003 でのメールの検索についてです。
SPS 2003 でのメールの検索と言えば、通常は Exchange Server の検索ということになります。 これは、パブリックフォルダの検索になるので、メールの検索を行うためには、配布リストのアーカイブ先として登録するか、個別に転送するか、マニュアル操作でコピーしておく必要があります。

各種ファイルと共にメールも意識せずに検索可能になると便利ですよね。 また、ファイルと同じ場所に保存したメールが検索になると保存と管理という観点でベストです。
従来は、eml ファイルとして保存するか、サードパーティ製の製品を利用する必要がありました。
ちなみに、日本語にも対応している MSG IFilter としては以下のようなものがありました。

・MSG IFilter - Server - V2.1.0 by ALNA
<http://www.componentsource.com/products/512408/12950/index.html>

つい、最近、マイクロソフトからも Windows デスクトップ サーチ対応という形で、MSG IFilter が無償提供が開始されました。

・Microsoft Windows デスクトップ検索 の Microsoft Outlook MSG iFilter アドインが利用できます。
<http://support.microsoft.com/kb/917402/ja>
・MSG iFilter Add-in to Windows Desktop Search
<http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=134ECBB0-C162-4D07-BEF3-0B602C4A79DD&displaylang=en>

Windows デスクトップサーチ用アドインとなっていますが、実体は IFilter なので、SPS 2003 でも利用可能なようです。
また、ダウンロード可能なものは英語版のみとなっていますが、グローバル対応になっているようで、特に問題無く日本語も検索が出来ます。

実際に利用するには、SPS サーバー上 (中規模サーバーファーム以上の構成の場合には、インデックス作成サーバー上) に、MSG IFilter と Outlook 2000 以上のセットアップが必要になります。
更に、当たり前ですが、「インクルードするファイルの種類」に msg 拡張子の追加が必要です。
  • 対象となるポータルサイトにて、「サイトの設定」を選択します。
  • 「サイトの設定」ページにて、「検索の設定とインデックス付けされたコンテンツ」セクションの中の、「検索とインデックス作成の構成」を選択します。
  • 「検索とインデックス作成の構成」ページにて、「全般的なコンテンツの設定とインデックス作成の状態」セクションの中の、「インクルードするファイルの種類」を選択します。
  • 「インクルードするファイルの種類の指定」ページにて、「新しいファイルの種類」を選択します。
  • 「ファイルの種類を追加」ページにて、「ファイル拡張子」テキストボックスに、「msg」を入力して「OK」ボタンを選択します。
msgファイル.png

なお、MSG IFilter はマルチスレッド対応です。

IFilter 名 DLL ファイル名 マルチスレッド対応
MSG IFilter MsgFilt.dll

これでメールファイルのまま、ポータルサイトやチームサイト、ファイルサーバー上に置いて共有しつつ、検索も可能になります。

posted by kunitaka at 02:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ツール
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