2007年05月16日

OWA 汎用 Web パーツ (MOSS 2007 パッケージ版)

 互換モードのお陰でそのまま動きました。 (→ OWA 汎用 Web パーツ)

MOSS 2007 標準としての OWA 用の Web パーツとしては、「受信トレイ」、「個人用の予定表」、「個人用の仕事」、「個人用の連絡先」、「個人用メール フォルダ」が含まれていますが、これらは名前空間「Microsoft.SharePoint.Portal.WebControls」から判る通り、WSS 3.0 には含まれていないんですね。
そして、SPS 2003 の頃から変わらず、これらの Web パーツを利用するユーザーが自分でサーバー名とアカウント名を指定する必要があります。

そこで、SPS 2003 用に作成していた Web パーツが MOSS 2007 でもそのまま動作するようなので、MOSS 2007 向けにパッケージングし直しました。 恐らく、WSS 3.0 でも利用出来るはずです。 (残念ながら、手元に WSS 3.0 単体の環境が無いので、確認は出来ていません・・・)
SPS 2003 用では、Wppackager で作成したインストールパッケージでしたが、今回は、WSS 3.0 で新たに利用出来るようになったソリューション フレームワークによるパッケージングに変更しました。 これにより、フロントエンド Web サーバーに個別にセットアップが必要無くなっています。

・OWA 汎用 Web パーツ (0.10) 【MOSS 2007 パッケージ版】
<SharePointFactoryOWAParts4MOSS-0.10.0.6.zip>

なお、ソリューション フレームについては、こちらを参照して下さい。

・ソリューションの概要
<http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/aa543214.aspx>

インストール手順:

■ソリューションの追加
・「コマンド プロンプト」にて、以下のコマンドを実行します。
stsadm -o addsolution -filename OWAParts.wsp

■ソリューションの展開
・「コマンド プロンプト」にて、以下のコマンドを実行します。
stsadm -o deploysolution -name OWAParts.wsp -immediate -allowGacDeployment -url <組み込み先の Web アプリケーションのURL>

ソリューションの追加と展開をセットにしたバッチファイルを install.bat として zip ファイル内に含めています。 以下のようにして実行して下さい。
install <組み込み先の Web アプリケーションのURL>

■Web パーツの追加
・追加先のサイトにて、右上の「サイトの操作」メニューから「ページの編集」を選択します。
・追加したい Web パーツ領域の「Web パーツの追加」を選択します。
・「Web パーツの追加」Web ページ ダイアログにて、「すべての Web パーツ」セクションの中の「その他」カテゴリの中の「OWA 汎用 Web パーツ」の左横のチェックボックスを選択して、下の「追加」ボタンを選択します。
・Web パーツのタイトルバー上の「編集 ▼」メニューの中の「共有 Web パーツの変更」を選択します。
・「カスタム Web パーツ設定」の中の「Exchange サーバー名」にて、Exchange のサーバー名を入力し、「OWA フォルダ」ドロップダウン リストボックスから任意のフォルダを選択して、「OK」ボタンを選択します。
・ページ上部のページ編集ツールバー上の「発行」を選択します。 または、右上の「編集モードの終了 ×」を選択します。

アンインストール手順:

■ソリューションの取り消し
・「コマンド プロンプト」にて、以下のコマンドを実行します。
stsadm -o retractsolution -name OWAParts.wsp -immediate -url <削除先の Web アプリケーションのURL>

■ソリューションの削除
・「コマンド プロンプト」にて、以下のコマンドを実行します。
stsadm -o deletesolution -name OWAParts.wsp

ソリューションの取り消しと削除をセットにしたバッチファイルを uninstall.bat として zip ファイル内に含めています。 以下のようにして実行して下さい。
uninstall <削除先の Web アプリケーションのURL>

なお、サイトに Web パーツを追加したまま、ソリューションの取り消し/削除を実行すると、「Web パーツ エラー」のまま Web パーツが残ってしまうので、注意して下さい。

組み込み結果のサンプル:

・受信トレイ
OWAGeneral-受信トレイ.png
・予定表
OWAGeneral-予定表.png
・仕事
OWAGeneral-仕事.png

Web パーツ MOSS 2007 リソース

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posted by kunitaka at 02:03| Comment(1) | TrackBack(0) | Web パーツ
この記事へのコメント
いつも参考にさせていただいています。

Exchange2007相手でこの機能を実装する必要があったので、検証させてもらいました。
(MOSS2007/WSS3.0だと、やっぱり相手はExchange2007になることが多く..)
その際の気づきについてコメントいたします。
# 既にお気づきの部分もあるかと思います。その際はご容赦ください。


1.URLについて
・多分コード埋め込みで“http://サーバ名/”とコーティングされていると思いますが、Exchange2007相手だと、httpsでの運用のケースが多いと思います。
今後改修されるようなケースがあれば、この部分は埋め込みではなく、選択or入力項目とする方がよいと思いました。
(単に、サーバURLを合成するとき“http://”をつけないようにするだけでもよいように思います。)

2.参考画面ショットについて
載せていただいている画面ショットって、Exchange2003当時のものですよね?
2007上の予定表を表示したところ、画面が違っていました。
(どうもExchange2007では予定表相手のpart=1指定が削られたようです。代わりに単なる日表示のビューが表示されました。)


3.ユーザ名の指定について
(これはこのパーツの仕様の話とはずれますが)
Exchange2007のOWAのURL指定では、ユーザ名の指定が省略できるようになったようです。
参考URL:Outlook Web Access の Web パーツを構成する方法
<http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb232199.aspx>
なので、無理にパーツを使わなくても「ページビューアWebパーツ」でフォローできます。
ちなみに、MOSS付属のOWA系パーツでも
“メールボックス”欄を空欄にすると、今ログオンしているクライアント側のユーザでページが表示されました。
# とはいえ、“クライアント側”のユーザを拾うので
# MOSS/WSSにログオンしているユーザ
# (ようこそ○○さん)とは一致しません。
# この点は、LOGON_USERをちゃんと拾ってくるので
# うれしいポイントだと思います。


参考にしてもらえれば幸いです。
Posted by T.Notsu at 2009年06月25日 21:13
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