判ってしまえば、どうってことは無いのですが、サイト、サイト コレクション、サブサイトのようにそれぞれが何を表しているかって意外と判り辛いです。
SPS 2003 で言えば、ポータルサイトとエリアは無くなって、それぞれサイト コレクションとサブサイトに集約されました。
この辺り、全体像を理解するにはこちらのトピックが判りやすいかなと思っています。
・Server and Site Architecture: Object Model Overview
<http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms473633.aspx>
元々はオブジェクトモデルの概要を把握するためのマッピング図ですが、機能オブジェクトの関係が示されているので機能オブジェクトと用語の関係を把握するのにも使えます。
WSS 2.0 および SPS 2003 から変わった点としては、従来「仮想サーバー」と呼んでいたものが「Web アプリケーション」になった所位でしょうか。
ちなみに、従来「ポータルサイト」や「チームサイト」と呼んでいたものはどちらも「サイト コレクション」のことになります。
違いはサイトを作成する際のテンプレートが違うということになります。
また、SPS 2003 では「ポータルサイト」は「仮想サーバー」に1つしか作成出来ませんでしたが、MOSS 2007 では「チームサイト」と同様に「Web アプリケーション」内に複数作成出来るようになっています。
一般的に「サイト」を作成するということは、「サイト コレクション」を作成するということになります。
「サイト コレクション」を作成すると自動的に必ず「トップレベル サイト」が作成されます。 つまり、「サイト コレクション」はその名通り、「サイト」の集まりを表す論理的なもので、実体はあくまでも「サイト」ということになり最上位 (ルートやホームとも言いますね) を表すのが「トップレベル サイト」ということになります。
この点を理解しておくと、管理操作のメニューの用語と関係が判りやすくなると思います。
・「アプリケーション構成の管理」ページの「SharePoint サイトの管理」セクション
・トップレベル サイトの「サイトの設定」ページの「サイトの管理」「サイト コレクションの管理」セクション
・サブサイトの「サイトの設定」ページの「サイトの管理」「サイト コレクションの管理」セクション
「サイト」は階層構造を構成することが可能で、下位階層に作成されたものが「サブサイト」になります。
通常は総称して「サイト」とすることが多いと思いますが、あえて「サブサイト」や「(サブ)サイト」と区別して表現することもあります。
後は、よく混同されがちですが、リスト/ライブラリと Web パーツは別のものです。
前者は、データの実体そのもので付随して UI が構成されています。 後者は「サイト」のページ (正確に言うと Web パーツ ページ) に追加可能な部品を表します。 Web パーツは一般的にはポートレットと呼びますね。
判り辛いのは、リストまたはライブラリを作成すると、同じ名前の Web パーツが作成されるので、同じものだと思われてしまうのだと考えられます。
これは、リストまたはライブラリを作成すると同じ名前の「リスト ビュー」Web パーツがそのサイト内の「Web パーツ ギャラリー」に追加されているだけです。 また、その Web パーツ自体はリストまたはライブラリのビューを表示するだけであってデータの実体を持っている訳ではありません。
・「すべてのサイト コンテンツ 」ページ
・「Web パーツの追加」Web ページ ダイアログ
ちなみに、サイトのヘルプにて「リスト ビュー」というキーワードでヒットする「リスト ビュー Web パーツ」というトピックの冒頭でもほんの少し触れられています。
tags: SharePoint, SharePoint 2007
サブサイトの「サイトの設定」ページの「サイトの管理」「サイト コレクションの管理」セクションの図が正しくなかったので差し替えました。
私の場合、特に最後の リストとWEBパーツの違いには相当てこずりました。判ってしまうとどうということは無いのですけどね。
やはり、書かれている通り、リストを作成すると自動的にWEBパーツも追加される、という仕様が諸悪の(?)根源だとおもいまス。
MOSSになってからはこの誤解は大分減るかもしれませんね