
マイクロソフト社内での Microsoft Web と MS Library という2つのポータルサイトの事例紹介のセッションでした。
Microsoft Web は通称 MSW と呼ばれているワールドワイドの共通ポータル、MS Library は社員向けのビジネス及び技術調査レポートに関するポータルとのことでした。 MSW はオレンジ系のカスタム デザイン、MS Library は緑系のカスタム デザインで、個人的には MS Library の方がクールだと思いました。
セッション自体は、前半にて、ポータルサイト構築に際しての、計画段階でのポイントの説明、カスタム デザインの実装アプローチ、実際のサイト ページの実現方法、コンテンツの配信に関するポイントがまとめられていて、後半は、実際のマイクロソフト社内での展開と運用に関する説明がありました。
注目すべきは、サイト デザインとコンテンツ機能の実現方法で、カスタム デザインはマスターページとページレイアウトを定義していて、凝ったデザインを実現しています。 サイト ページについては、基本的には コンテンツ クエリ Web パーツと概要リンク Web パーツだけで構成しているようでした。 もちろん、コンテンツ クエリ Web パーツのスタイルは幾つかカスタムで用意していると思われます。
興味深いのは、コンテンツ クエリ Web パーツを拡張して、CommonViewFields と QueryOverride プロパティをツールパーツ上で設定出来るようにしていることでした。 確かに、態々 Web パーツ定義ファイルをエクスポートして、編集してからインポートする必要が無いので、なかなか良さそうです。 だったら、最初から、そういう風に実装してよ!と思ったりしましたが・・・
タイトルを見ただけでは、もっと一般的な内容を期待していた部分もありますが、実際に聞いてみると、なるほど参考になる Tips もあって、結果的に聞いて良かったセッションでした。

ご存知の通り、VSeWSS に関するセッションでした。
以前のバージョンである WSS 2.0/SPS 2003 では Web パーツの開発や展開は面倒でした。 また、WSS 3.0/MOSS 2007 では、フィーチャー定義とソリューション定義により、機能拡張や Web サーバー展開が容易になりましたが、その為の定義を作成するのが大変でした。 これをサポートするのが VSeWSS ということで、こんなに簡単に展開出来るぞと自慢するようにデモをしていました。
ポイントとしては、フィーチャーやソリューション定義の XML ファイルに関するインテリセンス機能や、SharePoint Designer ベースで作成したサイトをサイト定義に変換する Solution Generator の紹介、最後にカスタム列定義の開発をデモ実演していました。
実際にちゃんとしたデモを見るのは初めてだったので、参考になったと感じていますが、セッション自体の内容にはちょっと物足りなさを感じました。

・Universal Orlando
<http://www.universalorlando.com/>
